(神倉神社から


7.24(土)


熊野速玉大社



今日もあちこち巡り、暑さもあって、

だんだん疲れてきた。


とはいえ、熊野三山の最後を飾る速玉大社。

気張って、参拝しよう。


いわゆる新宮で、地名も新宮市である。


熊野大神が最初に降臨した

さっきのゴトビキ岩の神倉神社が元宮で、

遷座したこちらが新宮というわけだ。



神門


両脇に、日本第一大霊験所

熊野速玉大社の幡がなびいていた。



由緒書

西暦128年創建。


速玉大社は、自然信仰の中から

誕生した悠久の歴史を有するとある。



熊野御幸


西暦907年から約400年間で、

140回上皇等の参詣があった。


京から大阪を経て、中辺路、本宮、川下り、新宮、

那智、雲取、本宮で往路を帰る約20日の

難行苦行の旅だった。


御幸によって、熊野詣が庶民にも広がった。


拝殿


速玉大神は、

過去世を救済し、

現世の利益を授け、

来世加護へと導かれるとのこと。


しっかり、参った。


主祭神は、夫須美大神と速玉大神


中央に、日本第一大霊験所

根本熊野権現拝殿の扁額。


夫須美の神は結霊宮、

速玉の神は速玉宮


速玉の「ハヤ」

多くの神名の一部になっているが、

前から何のことか気になっている。


普通は、「早い」という意味の形容詞

とされるが、単にそれだけのことなのか。


潮の匂いがするのは気のせいだろうか。



新宮の八咫烏マーク

梛をくわえている。



下四社



高倉下も祀ってある。



境内の大木の緑が青空に映えていた。



社務所で御朱印をいただき、一日にして

熊野三山の御朱印が揃った。


熊野権現信仰は「滅罪と蘇り」で、

生きる力もう一度いただく蘇りの地らしい。


罪に心当たりはないが、

力が蘇り、なんか良いことがあるかもしれない。


一宮などの古社を訪ねた記念に

御朱印をいただくことにしたが、

なんだか嬉しくなってくるような、

不思議な効能があるようだ。



御神木

樹齢千年の梛



本宮と新宮は熊野川でつながっている。

山の林業、川の水運、港の造船と貿易、漁業。

場合によっては、水軍あるいは海賊。

宗教と産業が一体となって、

独自の文化圏が形成されたのだろうか。



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