(日前宮から


2021.7.22

紀三井寺


今日はあっちこっち巡りすぎて、

へとへとだ。


といっても滅多に来るところではなく、

道路標識にも誘われて、

紀三井寺に立ち寄った。


門前町のある大寺院のようだ。


山門、1509年建立、重要文化財。



閻魔大王のお出迎え。


極楽往生と大書してあるが、

生前の行い次第で、

天国か地獄か決めるのではなかったか。


はたしてどっちか。



え~、けっこう急な階段やないか。

疲労困憊に追い討ちをかける気か。


まあ、上るということは、やっぱり天国か。



極楽浄土に到着。


ド派手な千手十一面観音様。



西方、和歌の浦を望む。



西国霊場第二番札所


いわゆる西国三十三所のことで、

33ヶ所の観音菩薩を巡礼参拝すると、

現生で犯したあらゆる罪業が消滅し、

極楽往生できるらしい。


一の宮めぐりの次は、これに決まりか。



合掌礼拝し、般若心経を唱える。



紀三井寺を後にして、

目星をつけておいたキャンプ場に電話するも、

すべて満杯。

連休でもあるが、キャンプが流行っているようだ。


とりあへず、有田の箕島まで行き、

ホテル、民宿に電話するも、どこも満杯。

ひょっとして野宿か。


ようやく空いていた宿の場所を聞いたら、

箕島から有田川を遡ること1時間とのこと。


まあ、仕方がない。

行き当たりばったりの旅である。


周辺にミカン畑の広がる

有田川沿いを遡ること、ホントに1時間、

ようやく着いた、清心館。


さっそく、湯につかり、疲れを癒す。

そして風呂上がりのビール!!!


料理もうまい!


地酒を尋ねると、

「いいのがあります」とおかみさん。


龍神丸 生原酒 空海水仕込み


くわ~これはいい!

「あんまり手に入らないんですよ」


地の酒に地の料理。

紀州初日、旅の宿は大当たり。


山に月が掛かっていた。


満月へ遡って 心宿





7.23(金)


朝食をいただき、早速出発。

お世話になりました。


有田川沿いを金屋へ戻り、

道の駅明恵上人館で休憩。


昨日の二の舞にならないよう、まず宿を当たる。

やっぱりキャンプ場はどこも一杯。

ホテル、民宿もなかなか空いていない。

ようやく、那智勝浦のシーサイドホテルがとれた。


醤油発祥の地、湯浅の角長に寄る。

九州から来たと話すと、

「九州の醤油は甘いでしょう、砂糖入れますよね。

湯浅でもうちは老舗。砂糖は入りません。」

とのこと。

お薦めの生醤油、濁り醤(びしお)を買った。



さて、今日は南紀白浜で海水浴と決めていた。

日高川を渡り、高速をとばして、

真っすぐ向かった。


くねくね道をすり抜け、白良浜に到着。

あらら~~、ビーチは物凄いイモ洗い状態。

駐車場もなく、困った車がウロウロしている。

ダメだこりゃ。


サッと諦めて、観光モードへチェンジ。



千畳敷

海は広いな大きいな、広がる太平洋。



白良浜方面の海岸線



三段壁にも立ち寄る。


グーグルマップで、

近くに南白浜というビーチを発見。

早速、行ってみる。


なんと、こっちには人っ子一人いない。

それもそのはずの石ビーチで、

持っていかれそうな大波だった。



南紀白浜はこれまで。


日置川を渡り、高速はすさみ南まで。

R42に乗り換え、海岸線を潮岬へ向かう。


潮岬灯台に上る。


ちょうど時代が変わるとき、

江戸条約の8灯台の1つ。

維新後、着工された。



本州最南端は芝生広場の方だった。



潮岬 群青の大海。

熊野灘か、それとも枯木灘か。

沖に貨物船が浮かんでいる。



串本へ戻り、無量寺へ立ち寄る。

長沢芦雪のふすま絵が有名だが、

残念ながら修復中で、拝観不可だった。



橋杭岩

実物は大きく、不思議に並んで、

思っていたより、ずーと良かった。

驚きの景観だ。



古座川を渡り、R42を行く。


鯨捕りの話が好きで、

太地町のくじら博物館に立ち寄る。

連休のためか家族連れで、大混雑。

これではゆっくり見学もできない。

直ぐに退館。


釣り人の向こうに那智の山々が見えた。

明日の那智の滝は、どの辺だろうか。




那須勝浦の駅前商店街で地酒を、

「Aコープなち」で晩飯を買って、

シーサイドホテルに到着。


当日予約が取れたうえに格安だった宿は、

どうやらラブホ改修版のようだ。

とはいえ、十分快適だ。



地ビールで乾杯!



酒屋の主人のおすすめは和歌山の南方、

海南の黒牛だったが、

新宮の太平洋も試してみたい。

3本ともゲット。


どれも良かったが、

どれか1つならば、黒牛かな。



鰹には驚いた。

「日帰りもちがつお 宇久井港」 

とのシールが気になり、買い物かごへ。


土佐より、枕崎より、六本木より、

これまで食べたどの鰹より、美味かった。


満月に熊野灘が光っていた。


南海に月影わたる 那智の滝




熊野那智大社へ