泉穴師神社の続き


7.22(木)

丹生都比売神社



予約しておいたガッツレンタカー、

9時の開店前に到着。

ガラス越しに店員さんと目が合い、

快く店内へ入れてもらった。ありがとう!


5日間のレンタル料が、

繁忙期料金、車両保険をプラスして、

なあ~んと、1万5千円!

1週間でも同じ値段らしい。


車は、可愛らしいホンダライフだった。


さあ、2度目となる紀州入りだ。

前回は、大峰山に登った後、

高野山、九度山を経て、

和歌山市内に泊まった。

今回は和泉山脈を越えていく。


紀ノ川を渡り、山道を上っていくと、

山の上に不意に田園地帯が現れた。

天野というらしい。

まさに高天原とも言えそうな別天地だ。



どういう訳か、紀州には一宮が三つもある。

その一つ、丹生都比売神社がここにある。


 
丹生都比売様、はるばるやってきました。

ここはとても長閑で、よかとこですね。


全国にある丹生神社の総本山で、

所在地は、伊都郡かつらぎ町上天野。


丹生一族は、丹の生産に関わり、

故地は筑前の伊都で、紀伊へ移住した際、

故地の地名がつけられたとのこと。



輪橋を渡る。


中鳥居を潜る。

奥に楼門が構えている。



 
早速参拝する。 

シンプルで広々とした拝殿



立派な構えの楼門、重要文化財


楼門の紫幕には、

奉納 高野山 別格本山 本學院 とある。

紋は左三つ巴



本殿

社が四棟並んでいる。


右から第一殿、主祭神の丹生都比売大神。

アマテラスの妹、稚日女(ワカヒルメ)とも云われ、

高野山の守護神でもある。


第二殿、高野御子大神。

主祭神の御子で、空海を高野山へ導いた。


第三殿、大食都(オオゲツ)比売大神。

鎌倉時代、気比神宮から勧請。


第四殿、市杵島比売大神。

鎌倉時代、厳島神社から勧請。



高野山の僧侶か。

神社に僧侶が参拝に来ている。

脈々と神仏習合が継続している。


千二百年前、空海は金剛峯寺を建立するにあたり、

丹生都比売神社から神領の高野山を借受け、

開山したと伝えられる。



 
隙間から本殿が覗いていた。



 
神に仕える神職の祝詞に合わせて、

仏に仕える僧侶がお参りをしている。


不思議な面白い光景だ。


これが和の知恵と伝統であり、

芥川龍之介の言う、

日本の造り変える力ということか。



平成16年、「紀伊山地の霊場と参詣道」

の構成資産として、世界遺産に登録された。


日本古来の神道と、インドから伝わった仏教が、

この地で融合し、1200年続いている。

その文化的景観がユニークと評価された。



 
帰りは輪橋の横を通る。


行きは気づかなかった、石造りの橋桁や

大きく反った具合が、なかなかカッコいい。


淀殿の寄進と伝えられる。


伊太祁曾神社へ