恵那山
(えなさん) 
 
 平成19年11月17日 
 ☆交通 : 新宿<NB>中津川<RC>神坂峠 ★ <RC>中津川<バス>飯田泊
 
        飯田<飯田線>天竜峡、長篠古戦場、豊橋<NL>東京
    
 ★山道 : 神坂峠、鳥越峠、天狗ナギ、頂上、広河原、峰越林道、神坂峠 周回  
 
 
 
  数寄屋橋交差点の電光掲示板は、恵那山にセスナが墜落したと知らせていた。


  今回は、隊長の記念すべき百名山達成の山旅である。


  新宿三丁目の寿司屋で時間調整し、夜行バスで中津川へ行き、車を借りる。


  神坂峠から登り始める。

  中央アルプスに連なる山塊のやや西方に、御嶽が白く輝いている。

  正面の恵那山には雲が掛かり、残念ながら南アルプスは雲の中。


  二人組が下山してきた。

  墜落したセスナの捜索のため、登山道は通行止。途中で引き返して来たとのこと。

  隊長の百名山達成を目の前にして、山は逃げないとばかり諦めるのか。

  さしより、このまま登って行くことにした。


  ものすごい轟音と伴にヘリが来た。凄まじい風だ。荷を捨てて、下方へ逃げ、伏せた。

  ヘリは捜索隊を下ろしたようだ。

  捜索隊とすれ違うも、なぜか帰還命令はない。そのまま登り続ける。

  台形状の山容の山頂稜線に出て、左折してすぐのところに、

  ロープが張り巡らされ、セスナの残骸が散らばっていた。無残だ。

  真ん中からボキッと折れた胴体が、ちょうど登山道に横たわっている。

  後方からザワザワ声がしてきた。サッサと通り過ぎるに限る。


  山頂一帯はなだらかで、どこが最高地点か分かりにくい。

  避難小屋や奥宮をウロウロして、山頂柱のある広場に到着。

  ついにやりました。隊長は祝百名山です。

  足掛け約三十年、2度の東京勤務が為せる技かもしれない。


  捜索の邪魔にならないように、下りは広河原へ周回したが、神坂峠への林道は長かった。


  車を返し、高速バスで飯田へ移動。

  風呂は天空の城。居酒屋で祝杯を挙げ、駅前のビジネスに宿泊。


  翌日は、天竜峡川下り、長篠古戦場の歴史探訪を楽しみ、豊橋から新幹線で帰京。

  
  それにしても、トンネル138ヶ所の飯田線には驚いた。よくこんなところに線路を敷いたもんだ。

  核心部は、三信国境の険しい山岳地帯であるが、昭和初期、電源開発のためもあって、

  わざわざ天竜川沿いに、多くの朝鮮人の犠牲を伴って建設された。

  秘境といわれる車窓を眺めながら、当時の国策の強引さに半ば呆れるばかりだった。

 
 
   
 
 振り向けば遠く白き御嶽
 
   神坂山?
 
 
 鳥越峠辺りから東方 光芒
 
   恵那山に雲かかる
 
 
 中央アルプス方面
 
   山頂付近は樹氷
 
 
 樹氷
 
   山頂付近
 
 
 本宮脇に、役の行者? 
石には、日清戦 帝国大勝利 等の記載あり 
 
   山頂標柱

 
 
 社
 
   峰越林道から恵那山
 
 
 後光が射す恵那山
 
   恵那山に光芒
 
 
 天竜川下り
 
   長篠古戦場
 

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