苗場山
(なえばさん) 
 
 平成19年6月17日 
 ☆交通 : 東京<NL>越後湯沢<RC>和田小屋下、P   
 
 ★山道 : 和田小屋下、神楽ヶ峰、頂上、P   
 


 
 東京7時発の上越新幹線に乗ると、早くも8時過ぎには越後湯沢に到着。
 
 駅レンタカーで登山口の和田小屋下へ向かう。
 

 快晴だ。あたり一面蜩が鳴いている。谷筋に雪を残す越後三山、巻機山がくっきり見える。

 ムラサキヤシオ、ムシカリ、エンレイソウやサンカヨウなどが咲く森の道は、

 所々ゲレンデを横切りながら高度を上げ、青空に新緑のダケカンバが映え、

 オオシラビソが増えると残雪も増え、盛夏の日差しを浴びながら冷気漂う雪上となり、

 雪解けの流れとともに蜩は相変わらず鳴き続けている。


  雪解けに 蜩の声 遠い日々


 神楽が峰に来ると、越後三山、巻機に加え、平、朝日、尾瀬の山々、日光連山、皇海、

 赤城が見えてきた。眼下にカッサ湖、またスキーで有名な苗場プリンスホテルも見える。

 その景色の中では、間近に迫る谷川連峰が主役であり、いつかその背骨を、

 上越国境の分水嶺を縦走したいものである。

 ふと見上げると、太陽の周りに円の虹ができている。不思議な現象で、吉相か凶相か。

 日輪とか暈とか光環とか言うらしい。


 峰を越えると白根葵が咲き出した。ちょこっとではなく、ぐっさりである。

 雷清水で一服し、鞍部になるとシラネアオイをはじめ、葉っぱの大きい黄スミレ、

 イワカガミ、木の類もアカヤシオやムシカリ、シャクナゲ、ミネザクラが花盛り。


 最後の急坂を登りきるといきなり雪丘現れ、越えると広闊な山上湿原が広がっている。

 これは山には違いないが、普通の山とは全く様相が違う。

 山頂が斜め平らに広がっていて、そこに何百もの池があり、小さめのシラビソが

 ほどよく配され、広く美しい山上庭園となっている。

 昔の人はこれを苗場と表現したのだろうが、もっと開放的で楽しい感じがする。

 相変わらず日差しの強い、雪解けの苗場のうえをヒバリの囀りが響いている。


  雲上の 苗場に遊ぶ 雲雀かな


 頂上周辺は展望もすばらしく、南方には佐武流山、浅間、草津白根、横手、岩菅山、

 西方遠く穂高から白馬まで北アルプスがずらりと勢揃いで、その北に妙高・火打が仲睦まじく、

 弥彦山から日本海には佐渡ヶ島。


 長居しすぎだ。早く帰らないと日が暮れる。

 往路を転がるように返し、湯沢温泉で汗を流し、山菜てんぷらにビールで乾杯。


 それにしても新幹線の威力は絶大である。信越国境の名山を日帰りで楽しんだ。

 
 
 

   
 和田小屋近くから 魚沼三山 巻機
 
  和田小屋近くのダケカンバ
 
 
 登山道の疎林
 
   暈
 
 
 振り返ると魚沼三山 巻機
 
   鈴木牧之の碑
 
 
 谷川連峰とカッサ湖
 
   奥に赤城が見えてきた。
 
 
 神楽ヶ峰辺り
 
   谷川連峰とシラネアオイ
 
 
 奥に仲睦まじき妙高・火打
 
   苗場の斜面 鳥兜 遠く後立山連峰
 
 
 白根葵
 
   峰桜に暈
 
 
 苗場
 
   イワカガミ
 
 
 葵のアップ
 
   ムラサキヤシオと苗場
 
 
 ムラサキヤシオ
 
   葉っぱの大きい黄スミレ
 
 
 残雪斜面
 
   神楽ヶ峰
 
 
 葵ととんがり山
 
   葵
 
 
 峰桜
 
   峰桜と猿面峰?
 
 
 エンレイソウ
 
   キヌガサソウ
 
 
 ショウジョウバカマ
 
   コミヤマカタバミ?
 
 
 神楽ヶ峰 振り返る
 
   峰桜 満開
 
 
 坂を登りきると、いきなり雪丘現る。
 
   雪丘に登れば、山上広大庭園現る。
 
 
 山頂柱
 
  鳥兜 奥に高妻乙妻戸隠 更奥後立山連峰
 
 
 苗場山頂 佐武流山  
 
   残雪 山頂庭園 佐武流
 
 
 鳥兜 妙高火打 筋雲
 
   上信越の山々
 
 
 山上遊歩道 残雪
 
   山上楽園さようなら
 
 
 帰り道に葵
 
   帰り道に桜、八汐
 
 
 帰り道にムシカリ
 
   葵の陰り
 
 
 大分下った。新緑
 
   ムシカリ
 
 
 サンカヨウ
 
   ツバメオモト
 

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