甲武信ヶ岳(こぶしがたけ) |
平成18年11月15日 | |
☆交通 : 立川<RC>甲府前泊<RC>西沢渓谷 ★ <RC>笛吹の湯、立川 |
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★山道 : 西沢山荘、徳ちゃん新道、木賊山、頂上、P |
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夕方仕事を終えて帰宅し、リュックを担いで立川に向かう。 立川で車を借りれば、都心の渋滞を避けることができ、 かつ、駅前に24時間営業の店があるので、帰りの時間を気にしなくてすむ。 八王子から中央高速をとばして勝沼で降り、塩山辺りで宿を探すも無く、 やっと見つけたビジネスは満室。しかたなくいつもの甲府駅前へ行く。 残念ながら七福神はもう店じまい。近くの飲み屋「花」で遅い夕食とする。 馬刺を注文したが、熊本のものとは比べようもなく、また筋と平行に切ってあり、 店主に捌き方を教えなければならない。ちょっと飲みすぎ。〆にうどんを頂く。 翌朝、5時半起床。朝食は吉野家の牛丼とし、6時過ぎに出発。 秩父往還、雁坂みちを行き、雁坂トンネル手前のループ橋の袂に駐車。 まだ薄暗い中、逡巡しながら西沢渓谷へ向かう。 西沢山荘から、誰もいない晩秋の徳ちゃん新道を一人行く。 行けど坂 行けど急坂 山高し 落葉松林はそのうち石楠花トンネルとなる。 紅葉も終わり、山は白骨あばら骨。シラビソ林が続き、束の間の岩場に出る。 振り返ると、逆光に輝く富士が聳え立っている。まさに神。 悟りを開いて甲府盆地の俗界を見下ろしている。 悠々としたもので、言われるような俗っぽさは微塵も感じられない。 その頂から麓に至る裾野の線は美しく、これほど感動する筆致は他に比べようも無い。 マチスを雪舟を人為を遥かに超越した神業である。 破風山からの道に合流し、暫く行くと木賊山頂に到着。甲武信と三宝がすぐそこにある。 新雪の木賊を下り、甲武信小屋に寄るも、誰も居らず、そのまま甲武信の頂上へ向かう。 頂上は大観で、国師ヶ岳と金峰山の間に白峰三山が望まれ、 金峰山の右肩に甲斐駒がその尖塔を衝き出し、八ヶ岳の裾野雄大、直ぐ前に三宝、 北東にゴツゴツ両神山、その向こうに上州の山々が連なっている。 富士は相変わらず悠然と聳え、誰もいない頂で景色を独占、堪能。贅沢な一時である。 小屋で主人に挨拶し、来た道を帰ると、新雪に自分の足跡だけが、こっちを向いている。 新雪に 足跡印す 連れの杖 甲武信ヶ岳は甲斐、信濃、武蔵の三国境であり、その頂に降る雨は、 千曲川から信濃川となり日本海へ流れ、または笛吹川から富士川となり駿河湾に注ぎ、 あるいは荒川から東京湾へとどこへ行くかは風任せ。 人の一生もあるいはそのようなものなのかもしれない。 などと下手な考えをしているうちに、晩秋の山は釣瓶落とし。まだ3時前だというのに、 山に陽が遮られ、馬の背までも薄暗くなってきた。 さっさと下山すると、東沢小屋のきのこ汁の看板が眼に留まる。 名物のよもぎ餅も試してみた。二品とも上出来で、特によもぎ餅は作りたての新鮮さと、 さっぱりした味で宣伝どおりの名品であった。 笛吹の湯で汗を流し、中央高速を東京へ返す。 小仏トンネルは相も変わらず渋滞だ。ったく、どうにかならんかいな。 |
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登山道の落葉松 |
徳ちゃん新道 |
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富士が見えてきた。 |
富士 日本晴れ |
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木賊山とくさやま |
大富士は、甲府盆地を見下ろす。 |
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木賊山頂 |
木賊から甲武信と三宝 |
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国師と金峰の間に南アルプス |
木賊の新雪 |
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甲武信から木賊を振り返る。 |
甲武信から東方、東京方面 |
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甲武信山頂への道 |
山頂から国師と金峰の間に白峰三山 |
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山頂標柱 |
山頂から西方、八ヶ岳方面 |
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山頂から北八つ、南佐久方面 |
北西に立派な山?(御座山おぐらやま) |
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山頂 奥は三宝山 |
両神山 西御荷鉾山 高崎、前橋方面 |
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下山途中 富士方面 |
広瀬ダム湖周辺は、晩秋の落葉松林 |