2016.4.9 草部吉見神社



馬見原から帰る途中、草部吉見神社に寄った。

 

正面の鳥居。 なかなか立派な構えだ。



 鳥居をくぐると杉木立の中の階段を下って行く。

 鵜戸神宮、貫前神社とともに日本三大下り神社とされる。

 
 

拝殿に到着。 精悍な佇まい。



説明書きがあった。


まず紋が珍しい。

阿蘇神社や菊池神社と同じ鷹の羽だが、5枚もある。

阿蘇神社は2枚の違い鷹の羽、菊池神社は2枚の並び鷹の羽、

こちらは5枚のうち2枚で円側を造り、中に3枚並べた凝った意匠となっている。


御祭神は阿蘇神社と同じく12の宮があり、

主祭神の一の宮は日子八井命(ひこやいのみこと)。神武天皇の長男らしい。


五の宮が阿蘇神社の一の宮健磐龍命(たけいわたつのみこと)で、

日子八井命の甥となっている。

すなわち健磐龍命の父は、神武天皇の次男神八井耳命(かんやいみみのみこと)

なので甥と言う訳だ。


さらに健磐龍命の妻は、日子八井命の娘の阿蘇都比当スであるから、

日子八井命からすると健磐龍命は、甥かつ婿となる。


そして健磐龍命からすれば、草部の地は妻の実家ということだ。



神社の彫物が素晴らしい。 龍。

 

鳥に猿が襲われている。 危険をとりさる?

隠れた名工がいたのだろう。どちらも素晴らしい出来栄えだ。

野ざらし状態であり、もう少し大切に保存した方が良いのではないか。



横から本殿を眺める。切妻のシェイプがとても良い。武者んよか。

創建は阿蘇神社に先立つ事6年とのこと。 

これはなかなか立派な、隠れた名社なのではあるまいか。


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