有田川 (ありだがわ)


 名を聞いただけでみかんの味がしてくる。

 もちろんそれは、最近はやりのデコポンや日向夏ではなく、

 遠く懐かしい、炬燵の上に籠盛されていた温州みかんの甘く優しい味わいだ。

 
 今も生き続けている弘法大師の高野山に源を発し、

 一面みかん畑の山々を左右に見ながら、有田市箕島から紀伊水道に注ぐ。

 高校球児の球音が、みかん山にこだまする。


 みかんの花が咲いている 思い出の道 丘の道

 遥かに見える青い海 お船が遠く霞んでる ♪〜