那智川 (なちがわ)


 全長8キロメートル程度の小河川だが、日本文化に影響を与えた特異な自然がある。

 熊野那智大社の御神体、那智滝だ。

 華厳滝、袋田滝と共に日本三名瀑に数えられる。

 落ち口から滝壺まで133メートルで、一段の直滝としては日本一の落差があり、

 遠く熊野灘の洋上からも見えるそうだ。
 

 また、流域には那智滝も含めて那智四十八滝がある。

 古来、修験道の滝行場だったが、維新後の神仏分離令や修験道廃止令によって廃れ、四十八滝は不明となった。

 近年、わずかな資料をもとに四十八滝が再現され、滝行が復活している。


 ところで、全国各地に四十八滝があるが、なぜ滝は四十八なのか。

 いろは歌の四十八字説とか、阿弥陀仏の四十八誓願説とかいろいろあるようだ。

 そういえばAKBも48だが、阿弥陀様というより観音様だろうか。

 南無観世音菩薩