利根川 (とねがわ)
これが日本一かもしれない。なんといっても坂東太郎だ。
渡良瀬川、鬼怒川等の名川を支流として、広大な国土を潤し、太平洋に注ぐ。
銚子のポートタワーから眺めた、うねって長れるこの大河には迫力があった。
昔、利根川、渡良瀬川、鬼怒川はそれぞれ別の川だった。
利根川と渡良瀬川はそれぞれ別々に東京湾へどひゃっと流れていたが、
徳川家康が、江戸を洪水から守るためか、北からの守りのためか、流れを東へ東へ移し替え、
利根川は渡良瀬川を合わせ、更に鬼怒川と合流し、銚子口から流れ出すようになった。
東京湾へ流れ出ていた利根川と渡良瀬川の残りが、それぞれ中川と江戸川になっていった。
江戸時代初期に、こんなビッグプロジェクトが行われていたとは、
まったく驚くべきアイデア、技術、実行力である。
水系には霞ヶ浦がある。
つくばねのみねよりおつるみなのがわこひぞつもりてふちとなりぬる
男女川は桜川となり霞ヶ浦へ注ぐ。
大河の源頭はあまり知られていない大水上山だ。
秋の奥利根は素晴らしい。
藤原湖周辺の全山黄葉、照葉峡の流れと紅葉。
それから、途中の水上で食べた「きのこそば」
実に美味かった。