関川 (せきかわ)


 焼岳を源頭とし、火打、妙高、いわゆる頸城三山の流れを集め、乙妻、高妻、黒姫山の流れを合わせ東進し、

 さらに野尻湖を合わせて北上、頸城野を貫流して直江津から日本海に注ぐ。

 
 戦国時代、頸城野を治めていたのは、かの名将、毘沙門天の生まれ変わり、上杉謙信である。

 居城となる広大な春日山城からは、関川が貫流する頸城野全体を眺望することができる。


 そして江戸時代の初め、伊達正宗を始め、上杉景勝、前田利常、蒲生氏郷、最上家親など、

 東北、北陸の13大名が動員され、日本三大夜桜で有名な高田城が築かれた。
 
 関川の流れを導き外堀が築かれたが、今では東洋一の蓮池となっている。



 頸城三山、火打山には笹ヶ峰から上った。

 灼熱の太陽の中、朦朧となって木陰で横になっていると、美人が微笑みながらすれ違って行った。

 蝶々がひらひら舞っていた。

 山小屋に泊り、翌早朝妙高に上った。昼には下り、燕温泉に入って冷えたビールを傾けた。

 
 来年3月、妙高は戸隠とともに上信越高原から独立して新たな国立公園になるそうだ。