高瀬川 (たかせがわ)


 ねぶた祭りの翌朝八甲田山に登り、大岳の山頂から遠く小川原湖が眺められた。

 高曇りで、昨夜の賑やかさとはうって変わって、物悲しい眺めだった。


 小川原湖はサロマ湖などと同じ海跡湖である。

 もともと海だったのが、砂州が伸びるなどして海と仕切られできた湖であり、

 海水と淡水が混ざり合う汽水となり、魚介類豊富な宝の水域となる。

 霞ヶ浦や宍道湖など日本全国に沢山あるが、人が最初に住み着いた日本人発祥の地形の一つだろう。
 

 小川原湖には七戸川など数多の川が流れ込み、

 高瀬川となって、太平洋に注ぐ。