鵡川 (むかわ)


 鵡川と沙流川は、ともに日高山脈に生じ、仲良く並んで太平洋に流れている。

 鵡川の方が長いが、沙流川の方が広い。

 鵡川の方がノッポで、沙流川の方がデブッチョといったところか。


 アイヌの古老曰く、並んで流れる沙流川は男、鵡川は女とのこと。

 仲良いのは兄妹か、あるいは夫婦だったのか。


 肥沃で温暖な鵡川流域には、明治以降、開拓民が次々と入植し、早くから稲作が行われた。

 今では道内屈指の稲作地帯となり、豊かな水田が広がっている。

 また、シシャモやサケの「豊漁の川」として古くから知られている。