2013.6 この季節、九重には全国から花見客が訪れる。 平治のミヤマキリシマを静かに楽しむには、人々の間隙をつかねばならない。 坊ヶツルにキャンプして、翌朝まだ薄暗いうちからの早駆けを企んだ。 どうせなら、キャンプを豪華に楽しむことにし、 馴染の魚屋から旬の魚を買いこみ、山中へ持ち込んだ。 |
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皆さん考えることは同じみたいだ。 坊ヶツルには、テントの花が沢山咲いている。 奥に、大船が見える。 平治の山頂は、遠目にもピンクに色づいて、 目に青葉、山ホトトギスが鳴いている。 |
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やっと見つけた空きスペースにテントを張る。 新聞を敷いて、テント前宴会場も準備OK。 始める前に、法華院温泉へビールを買いに行く。 やっぱ、最初は冷えたビールが堪えられない。 |
【写真提供Kさん】 | |
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魚は、鰹、鯒、蛸、烏賊。 魚屋で全て冊にしてもらった。 まずは自家製玉ねぎを、愛用のウェンガーナイフでカットし、 Kさんの折り畳み式野外テーブルに敷きつめ、 アトランダムにカットした刺身を無造作にちりばめる。 そこへ、薬味のねぎ、みょうが、にんにくをバラバラと振りかけ、 シンプル&デリ〜シャス&クレイジー、山中刺盛の出来上がり! |
【写真提供Kさん】 | |
刺盛やKさん特製の野菜炒めを肴に、ビール、日本酒、焼酎、ワイン他酒がすすみ、人生が楽しくなってきた。 見物客が訪れては刺盛を覗き、驚きの表情を見せた。 酩酊して熟睡。 お天道様の御機嫌を損ねてしまったか、夜中雨音で目が覚め、その後止むことはなく、朝になってもひどくなるばかり。 仕方なく、ずぶ濡れでテントをたたみ、下山することにした。 ピンクの絨毯は夢幻となりにけり。 一体全体、山に何をしに来たのだろうか? 戻る |