【三日目】


 朝起きると、周りが慌ただしい。

 どうも天気が良いようだ。「写真撮って来て!」嬉しそうな声が聞こえてくる。

 準備して外に出る。快晴だ。三日目にしてようやく晴れた。


 
 

 東方が徐々に明るくなってきた。


 
 
 ただ有明の月ぞ残れる。


 
 

 雲の波濤が、山脈の岸辺に打ち寄せる。


 
 
 雲海の向こうの雲が光ってきた。もうすぐ日の出だ。


  
 

 ピカッ、出た!

 今日も安全登山でありますように。

 日の出はいつも神々しい。祈らざるを得ない。


  
 
 白馬鑓ヶ岳

 昨日は真っ白だったが、今日は間近に巨体を現した。




  
 

 モルゲンロートを浴びる裏山を見ながら出発。




 
 
 稜線に出ると、おっと、ついに出ました名峰「剣岳」。

 こっちからは、颯爽とピラミダルな山容。


  
 

東方に目を移せば、安曇野の雲海に、名山が浮かぶ。


 
 
 滝雲が西から東へ不帰の山々を越えていく。


  
蓼科  横 赤 阿弥陀 権現 編笠 富士                        鋸   甲斐駒  北岳 間ノ岳(仙丈)   塩見  悪沢  赤石

 安曇野の雲海上に浮かぶ山々



 

 波濤の奥に浅間島と八つ島




  
 
 天狗の頭に到着。身震いする大観が広がっている。

 北アルプスの山々が見える見える。


 
    五竜  鹿島槍    大天井 前穂 奥穂 槍 乗鞍 針木 鷲羽 水晶 赤牛 黒部五郎 薬師 立山 真砂 別山         剣
                           蓮華

                                  北アルプスの主だったメンバーが顔を揃えた。


 
 

 北の親分、剣岳のアップ


                                [写真提供Kさん]

 
 蓮華の向こう、南の中心、槍穂の兄弟


                                [写真提供Kさん]

 
 

 いざ参らん、後立山、魅惑の稜線。


 
 
 何度も撮ってしまう、天狗のヘッドからの驚きの風景


  
 野口五郎 鷲羽 水晶 赤牛 黒部五郎          薬師         立山        別山                剣


                          大観の西半分 写真2枚を切り貼りして、少しクローズアップ 


 
           不帰  唐松  木曽駒  五竜   鹿島槍      大天井    前穂 蓮華 奥穂 槍 乗鞍 針木 野口五郎 鷲羽 水晶 赤牛

                                    更に東半分もクローズアップ


         
 

 朝日を浴びる波濤の雲海


 
 
 波濤の雲海2 真ん中奥に浅間山


   

戦艦つるぎ、雲海を行く


  
 

 天狗の気持ちの良い縦走路


 
 
 なかなか立派な天狗岩稜


 
 

 少し下ったアングルから五竜、鹿島槍


 
 
 その右方、北アルプス中心部  雲が少し取れてきた。


  
 

 天狗の大下りで、ブロッケン現る。


 
 
 天狗と青空


  
 

  不帰の峰から滝雲が流れ落ちる。


 
 
 何度も撮ってしまう立山剣


  
 

 天狗を振り返る。立派な山である。


  
 
 雪に削られた険しい天狗岩稜に、雲海が押し寄せる。


 
 

 眺めると撮ってしまう剣岳


  
 
 デカイ天狗の岩塊。奥に白馬鑓が覗いている。


  
 

 不帰二峰の途中、分厚い雲海、筋雲、白馬鑓




   
 
 不帰二峰の渋滞箇所を過ぎたところ。

 近江小町さんとKさん


 
 

 不帰二峰を登る途中、岩窓から剣


 
 
 ついに天狗にも雲が忍び寄ってきた。


  
 

 不帰二峰 青空


 
 
 不帰二峰を登る途中、唐松岳が見えてきた。


  
 

 不帰二峰の山頂から振り返る。

 手前から、不帰一峰、天狗、白馬鑓ヶ岳


 
 
 不帰二峰の山頂から前方。

 不帰三峰と唐松岳 筋雲


  
 

 不帰二峰。

 剣をバックに記念撮影


 
 またまた撮ってしまう剣。

 何度撮ったことか。電気の無駄使いか。


   
 

 不帰三峰。左に唐松、右奥に剣。


 
 
 大分近づいてきた唐松岳


 
 

 賑わいの唐松岳山頂から立山剣方面

 もくもくと雲が湧いてきた。


 
 唐松岳山頂から来た道。天狗に雲が掛かっている。

 白馬鑓の右奥に、ちょこっと白馬が覗いている。


  

 賑わいの唐松岳山頂 あちこち歓声が上がり、皆さんバシバシ写真を撮っている。


                                                                             【写真提供Kさん】

 
 

 五竜にも雲が掛かりだした。

 夏山は10時を過ぎると雲が上がってくる。


 
 
 五竜山荘着 超満員だ。




 
 

 【自炊場の宴会風景1 : 以下、写真提供Kさん】


 個性的で魅力的な千葉の若者3人組とKさん

 でかいフライパンを持ち上がり、本格牛丼にチャレンジ。

 汁を飯にぶっかけ、とても美味くいただいた。

 豊かな晩飯をありがとう!


 
 
  【自炊場の宴会風景2】


  千葉の紳士的山男、Yさん

  翌日も行動を共にし、おかげで楽しい下山道中でした。

  生ビール最高!信州そば最高!

  銀座熊本館で球磨焼酎を楽しんでください。


   
 

  【自炊場の宴会風景3】


  不帰で一緒になった

  山を愛する素敵な近江小町さん。

  ブログ拝見しました。無事下山され何よりです。

  九州の山もなかなか良かですよ!


 
  【自炊場の宴会風景4】


  自炊場は徐々に盛り上がり、全国精鋭の宴会場と化し、

  段々訳が分からなくなってきました。

  このあたりから良く覚えておりません。

  皆さま、いつかどこかでまた逢う日まで!


 



  酩酊し、部屋に戻ると、大混雑。寝るスペースすらありません。

  諦めて自炊場に戻り、着込んで横になるも、なかなか寝付けず、そのまま朝になってしまった。

  外は雨。 天気、体調、気分、もろもろから、縦走はこれにて終了、下山することにした。

  五竜を登りに行ったKさんとYさんを待つ間、部屋に戻って仮眠。


  遠見尾根を3人でゆっくり下り、アルプスだいらで生ビールを楽しみ、エスカルプラザの風呂で汗を流す。

  松本へ戻り、駅前のそばやで反省会。前回と同じ席に座り、地酒と信州そばに舌鼓を打つ。


  翌日、電車、新幹線を乗り継いで帰郷。幸せの夏休みがあっという間に終了した。 


  旅に病んで夢は山道かけ廻る。


  戻る