裏銀座        2011.7.29〜8.4
  
 
  往き : 熊本 <NB> 名古屋 <JR> 大町 <送迎> 七倉山荘泊 
 
  帰り : 上高地 <B> 平湯温泉泊 <B> 高山 <JR、NL> 熊本
 
  山道 : ブナ立尾根〜野口五郎小屋〜三俣山荘〜槍ヶ岳山荘〜上高地



  夏、裏銀座を縦走。

  Kさんと同行二人、山小屋自炊とし、荷は20K近くになってしまった。


  7/29

  仕事を終え、まずは名古屋に向けて夜行バスで出発


  7/30

  中央線を移動中、七倉山荘から電話があり、大町の駅まで迎えに来てくれた。

  夜、松茸採り名人の御主人や、元水晶小屋番の炊事の方などと、山話で酒がすすむ。


  7/31

  翌朝、ちょっと寝坊して4時半起床。タクシー乗り場に順番取りの荷を置いて、4時45分から朝食。

  2台目のタクシーに乗れ、5時半にゲートが開くと同時に出発し、間もなく高瀬ダム堰堤に着。

  ここから登り始める。残念ながら、山には雲が垂れこんでいる。


  
 

  天然温泉、七倉山荘に前泊

  右から2台目の軽で、大町駅まで迎え
  (3人まで可能)に来てくれた。

  山荘前にタクシー乗場、近くにゲートあり。

 
  不動沢吊橋






 


  ガスの中、ブナ立尾根を登る。


  山道は白砂礫で、コメツガ、ダケカンバなどの林が清々しく、とても気に入ってしまった。

  また、北アルプス3大急登を覚悟していたためか、そこまではなく、10時前に烏帽子小屋に到着した。

  真っ白のため、烏帽子岳のピストンは止めにして、小屋で山荘の弁当を開く。


 
   

  ガスの稜線 三ツ岳手前の砂礫地帯


  
 
  砂礫地帯には駒草が珍しくもなさそうに
  たくさん咲いていた。

  


  裏銀座の稜線もガス。


  水晶岳や赤牛岳がどんと構えているはずの方面も、当然真っ白。


  白砂青松の清々しい山道と、駒草などの花々が慰みだったが、

  とうとう小雨が降ったり止んだりしてきた。折りたたみ傘が役立った。



  午後2時前に野口五郎小屋着。

  いろいろ支度して、3時過ぎから自炊部屋で酒盛り。晩飯は、グリーンカレー。

  自炊部屋はほぼ屋外の造りで、暮れてくるとますます冷えてきて、食堂へ招いてもらった。

  7時過ぎに就寝。


  翌朝、やっぱりちょっと寝坊して4時半起床。

  小屋の息子さんと10年後にまた来る約束をして出発。



 野口五郎小屋前からの眺め  唐沢岳方面から日の出、雲海  東方は晴れているが、西方は黒雲


 

 野口五郎小屋前からの眺め  表銀座と大天井岳  たなびく雲 遠く八ヶ岳と富士山


 
 

  野口五郎小屋



   
 
  野口五郎に登る途中、ブロッケン現る。

  光輪の中の同行二人

   

    槍だ! ついに出た。 野口五郎の山頂直前  あっという間に穂先が雲に隠れていく


   
 

   野口五郎山頂から槍 穂先が雲に隠れた。


 
 
 山頂から、大天井、西岳 雲が溢れ出る。


 
   

  山頂から双六、硫黄尾根方面
  雲が覆い被さる。


 
 
  山頂から来た方面 野口五郎小屋が見える
  西方は暗雲


  

      野口五郎の山頂から  雲間に鷲羽岳、ワリモ岳 


 
 

  山頂から北方 後立山連峰

  左から旭、白馬三山、針、五竜、鹿島槍、爺


 
 
  鷲羽の雲がとれてきた。




  
   

   裏銀座縦走路  野口五郎下った辺り


 
 
  西方の暗雲から、赤牛が顔を出してきた。


  
 

  野口五郎を振り返る。




  
 
  縦走路 ついに水晶の雲も取れてきた。

  奥に鷲羽


 

              美しい鷲羽とワリモの立ち姿   裏銀座縦走中



 

        とうとう両翼を広げた水晶岳が姿を現した。



 
 

  なぜか硫黄尾根には雲がかからない。


  
 
   東沢に五郎池が見える。


 
 

  雪渓頭の向こうに雲を被った槍ヶ岳




 
 
 花畑の斜面と鷲羽岳

 見晴しの良いとこで朝食。朝カレーが美味い。


 
 

  雲がとれ、後方にデカイ山が見えてきた。


  
 
  立山だ。


  
 

  野口五郎岳を振り返る。
  大分歩いてきた。


  
 
  水晶への縦走中 南斜面



  
 

  東沢乗越から  降りてきた山




 
 
  東沢乗越から  これから登る山

  下りたり上ったりの縦走


 
 

  東沢乗越から黒部支流の東沢
  
  奥に黒部湖


  
 
  水晶岳 斜め南下から 

  ぐるっと回って、近づいてきた。


 
 

  反対の湯俣川側は褐色崩壊

  ピークに水晶小屋が見えてきた。


 
 
  崩壊地の向こうにワリモ沢
 



  
 

  水晶小屋に荷を置いて、水晶岳へ向かう。

  小屋は少し大きくきれいに建て替えられていた。

  途中大きく祖父岳が見えている。


 
  山頂へ向かう途中、大きな雪渓。






  
 

  山頂の岩山


   
 
  ガスの山頂とKさん


 
 

   山頂を振り返る。少しガスが取れてきた。


 
 
  更に山頂振り返る。 水晶小屋近くから


 
 

  鷲羽へ向かう途中  黒部源流 

  水量の多い流れの音が聞こえてくる。


 
 
  ワリモ越えたところからガスの鷲羽岳




   
 

  2度目の鷲羽山頂ホワイトアウト 17年前も雲の中

  ここからの槍ヶ岳が楽しみだったが、残念無念。


  
 
  昼食にラーメンを食べていると、少し雲が流れて

  鷲羽池が見えた。


   
 

  鷲羽下る途中から山頂を振り返る。


 
 
  鷲羽の斜面とワリモ岳


   
 

  鷲羽から三俣山荘への大下り



  
 
  這松の中の三俣山荘

  北アルプスでは貴重な水の豊かな山小屋

  
 

  雲間に槍がもうチョットで見えようとしていた。


  
 
  硫黄尾根にはなぜか雲がかからない。


  

              夕方、三俣山荘から鷲羽岳  スッキリした三角錐の火山


              


  午後2時、三俣山荘着。

  まだ早いが、行く手に暗雲のため、今日はここまで。

  入り口近くに、ご自由にお飲みくださいの湧水あり。ありがたい。



  部屋で三角巾の怪我人と出会う。 読売新道で、良くわからないが、やってしまったとのこと。

  小屋駐在の医師から禁酒され、おかげで焼酎をありがたくいただいた。

  一緒に飲めないのが残念だが、渋い山を愛する東村山の好漢山男だった。

  今日の晩飯はすし太郎。カレーに飽きてきたところでなかなか美味い。



  翌朝、4時起床、雨音が憂鬱にさせる。


  
 

  三俣山荘 5時出発

  とりあえず雨はあがった。


 
 
  鷲羽の雲はとれてきた。




 
 

  水晶には分厚い雲が掛かっている。


  
 
  西から東へ雲が流れ、槍ヶ岳が見えてきた。


 
 

   朝日を浴びるコバイケイソウ


 
 
  奥穂から西穂の稜線が見える。


 

             コバイケイソウがあちこち満開だ。  稜線はガスのため巻道を選択。


 
 

  若いコバイのアップ


 
 
  双六辺りから鷲羽岳


   
 

   餓鬼岳方面は山の間々に雲が湧いている。




  
 
  双六小屋で朝食 休憩室に上げてもらった。

  すし太郎の残り半分とホットミルクをいただく。


 
   

   樅沢を越え、暗雲の西鎌尾根に取り掛かる。

   道が右側斜面に入ると、冷たいガス風が吹きつけ、

   左側斜面に入ると静かで、少し暑くなる。

   一歩また一歩 雲の中の西鎌尾根

   ひたすら上る。



   左側に千丈沢が大きく広がり、千丈乗越を過ぎて、更に急登となる。


   午後1時頃、槍ヶ岳山荘着。 



 

   硫黄乗越辺りで雷鳥の親子に出会う。


 
 
  夕方、ガスが流れ大槍現る。


 


  槍はガスで真っ白のため、翌朝登ることにした。


  自炊部屋で、山が大好きな御夫妻、横浜中華街萬珍楼の炎の料理人と晩飯を共にでき、

  山や料理などの話で盛り上がり、楽しい一時を過ごすことができた。


  翌朝5時、しかたなくガスの槍に登る。

  大渋滞だ。なかなか前に進まない。

  動くのを待っていると、雲が流れ、穂高連峰が現れた。

  今回はガス山行となってしまったが、最後に素晴らしい眺望に恵まれ、救われた気分になった。

  しかし、山頂はやっぱりガス。不思議なことに真上だけ青空がのぞいている。

  小屋に戻ったのは7時。なんと穂先の往復に2時間もかかってしまった。


  明日から良いみたいとのことだが、これまで何度も聞いたセリフだった。


  裏銀座 行けども行けども 雲の中


  もう槍沢を下ることにした。



 
 

   翌朝、槍のアップ



  
 
  槍沢の下りは、雪渓、花々など20年前の記憶
  がよみがえり、懐かしい山歩きとなった。


  
 

  久しぶりの槍ヶ岳山荘


   
 
  大喰岳 残雪


  
 

   さらば槍ヶ岳山荘 また来る日まで


  
 
  穂先が晴れてきた。


 
 

  大喰方面の山 青空がのぞいている。


  
 
   槍沢右岸の岩塊


 

               槍ヶ岳


  
 

   大きく残る雪渓


 
 
   槍沢左岸の雪渓


 
 

   遠く雪渓に陽が差している。


 
   青空、もう少し頑張ってくれ。


  
 

   槍沢 大曲 赤沢山


 
 
   右岸に滝


 
 

   途中の百合畑


  
 
  右岸の山から何本も滝が流れている。


 
 

  水が澄んでいる。


 
 
  きれいな青


 
 

   槍沢の流れ


 
 
  木間に明神岳の一部


  
 
  長い長い槍沢の道。


  途中、槍沢ロッジで生ビール、横尾で昼食、

  明神でぶどう酒を楽しみながら、

  午後4時ようやく上高地に到着した。


  平湯で汗を流し、疲れを癒して、翌帰郷。

                        

   上高地に到着


 

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