2011.7.3〜4


 はじめての尾鈴山、Kさんと一泊二日で計画。

 一日目に尾鈴に登り、二日目は比叡などに寄って帰る予定だったが、

 油断、不調などが重なり、反省の山行となった。


 これまで何度も山に入り、特別ひどい目に遭わなかったことが、

 逆に少しずつ周到な準備を疎かにしていたのかもしれない。


 尾鈴山の瀑布群の山道は鬱蒼とした森であった。

 こういうところでは、夏でも長ズボンが当たり前だが、ろくに下調べすることなく、

 普段着の半ズボンで来てしまった。


 膝の裏側辺りがなんだか痒いと思って見ると、血を吸って丸々太った山ヒルがひっついていた。

 刺しているためか払い除けてもなかなかとれず、つまみハズした。

 特別な成分を持っているのか、だらだらとなかなか血が止まらない。

 ヒルでバイ菌が入ったという話はあまり聞かないが、同行Kさんが持ていた吸い取りスポイドで、

 吸引してなんとなく落ち着いた。

 瀑布群は、なかなかのものだったが、山ヒル事件で、気分はあまり良くない。


 名瀑白滝を見て急坂を登っていくと、何時になくくたびれ、休憩していると、

 手足の先がジンジン痺れてきた。シャリバテ+熱中症のようだ。

 そのうち、寒くなってきて、血が引いていく感じがして、山道に仰向けに横になった。

 こういうことは初めてで、ひょっとしたら危ない一歩手前にいるのかもしれない。


 北アルプスに向けて、最近出てきたお腹を凹ませようと、ここ2週間朝昼抜きのダイエット

 をしていたのが、慢性的に血糖不足になっていたのかもしれない。

 また、日は照ってなかったものの、とても蒸し暑く、水不足だったのかもしれない。


 なんとか立ち上がって、少しずつ歩いて行くとだんだん回復してきた。

 いただいたチョコレートとおにぎりが効いてきたのだろう。

 尾鈴登頂は明日に延期し、林道を下った。


 これも神のお告げであり、いきなり大怪我しなくて良かった。

 これを機に、用意周到、体調万全な山登りを期した。はずであった。


 その日は、日向の民宿森下に宿泊。

 海の幸がとてもおいしく、また、昼の出来事などで盛り上がってしまった。


 体調万全を期したばかりだというのに、翌日は二日酔い。

 なんとも懲りないというか、我ながら呆れるばかりだが、

 重たい足でなんとか山頂に立つことができた。
 
 
 尾鈴山は、反省の山となった。
 
 初心忘るべからず。

 そして、知らないうちに、年月が過ぎた。

 相応の心構えが必要なようだ。

 
 
   
 昔のトロッコのトンネルか
 
  さぎりの滝
 
   
やすらぎの滝
 
  はがくれの滝 渡渉のところ
 
   
名瀑、白滝
   白滝下部
 
   
 白滝 遠景
 
  林道下に、次郎四郎の滝
  
   
2日目、山頂近くの尾鈴山
海岸系の植物が生えている。
  頂上直下、神社近くのヒメシャラ林
 
  
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