2011.5.7


 アケボノ見たさにどこに行こうか迷った挙句、祖母の親父から障子岳を目指すことにした。

 あいにくの曇天で、かつ中腹以上のアケボノはまだ蕾のため、予定変更して黒岳、三尖を周回。

 
 
  黒岳と三尖の間のアケボノツツジ。つかの間の陽光。



 黒岳周辺にたくさん生えていたアケボノは、ほとんど蕾だった。

 シャクナゲもたくさんあったが、咲いているのは一つもなかった。

 今年は花が遅いらしい。

 ここのアケボノの花盛りは、1週間ぐらい先だろうか。



 黒ずんでとても弱っている黒岳稜線のアケボノなどの木々


 ところで、山頂付近の稜線の木々はとても痛んでいた。もう何年かすると全部朽ちてしまうのではなかろうか。

 アケボノの群落が見れなくなるのはとても悲しいことだ。

 数年前に登った市房の山頂付近も、昔は生い茂っていた木々が、朽ち果てていた。

 鹿などと他人のせいにしてはならない。

 これは人のせいであり、酸性雨が原因に違いないのではあるまいか。

 隣の大国の高度経済成長と時期が一致するようにも思われる。

 原因を究明し、対策を講じなければ、日本の高山の美しい自然林が、

 山頂や稜線など環境の厳しい箇所から徐々に失われてしまうだろう。


 新緑の気持ちの良い山歩きではあったが、ちょっと暗澹たる気分になった。 


 
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