漢書 前漢のことを記した中国の歴史書。 AD82後漢の時、班固らによって編纂された。 その中の地理志燕地条に有名な一文がある。 「楽浪海中有倭人分為百余國以歳時来献見云」 (楽浪郡の海中に倭人がいて、百余国をなしている。季節ごとに貢物をもって挨拶に来るらしい。) 日本人が始めて歴史に現れた。 また、同じ地理志の呉地条に次の一文がある。 「会稽海外有東鯷人分二十余國以歳時来献見云」 (会稽郡の海外に東鯷人がいて、二十余国をなしている。季節ごとに貢物をもって挨拶に来るらしい。) 鯷はナマズのこと。 国造神社にはナマズ社があり、阿蘇神話にはナマズ伝説がある。 谷川健一は、東鯷人の国を求めるとすれば、阿蘇山の周辺をおいて他にはないと記していいる。 【戻る】 |